標高差:1,194m

2010年09月23日(当時61歳)


日本二百名山に戻る

北海道増毛郡増毛町暑寒沢
ウィキペディアから
  暑寒別岳は、群別岳(1,376m)・南暑寒岳(1,257m)・雄冬岳(1,198m))などの増毛山地の主峰で、
標高は1,491mです。 増毛側から望む暑寒別岳は、7月いっぱい残雪があり、山麓に広大な原始林を
従え、山頂から晴れた日には大雪山、羊蹄山、利尻山、積丹半島などを一望することができ、多くの
登山者を魅了しています。 特に、6月中旬から7月には、山頂一帯にお花畑が広がり、マシケゲンゲ、
マシケオトギリなど固有種も見られ、花の名山としても人気です。
Road Map :R231を増毛から林道に入る。
Route Map:暑寒荘から単調で長い(往復17km)暑寒コースを往復する。
日本二百名山』  退屈なアプローチが長過ぎる。
たった1,500m足らずの山なのに
  雨竜沼側から登れば片道12kmなのに対して、暑寒コースは片道8.5kmであり、比べれば随分短いコースとなるが、それでも長いコースであり、途中に見所が何も無く、登山道らしくなるのは五合目からだった。
五合目まではアプローチであり、この山はどこから登ってもコース距離が長過ぎる。
今日の温泉

  次の山に向かう途中、増毛の町から18km程の地点に ”増毛温泉”があったので入ってみる。 建屋を見た通りの入浴料は500円であったが、浴槽から日本海に沈む夕日を見ることが出来た。
108暑寒別岳 (1,491m)
当日の移動
  昨夜は層雲峡・双瀑台の駐車場で車中泊、早朝、予定通りにニセイカウシュッペ山の登山口に移動するが、林道入口は施錠され、札幌の鉄人に助けを求めるが、鉄人は戸鳶別岳に登山に出掛けてしまっていた。 ここで急遽、予定変更し、暑寒別岳に向かうことにした。
−−− 暑寒荘 三合目 五合目 滝見台 扇風岩 暑寒別岳
登り→ 8:55 9:58 10:38 11:13 11:37 12:36
←下り 15:40 14:53 14:25 14:00 13:41 12:50
登り:3時間41分、下り:2時間50分
コースタイム:6時間45分
林道ゲートは施錠されているとは聞いていたが、今日は祭日、誰かが
開けているだろうと思っていたのが甘かった。 早朝5時38分では
一番乗りになってしまった様だ。 多くの林道の鍵を持っている鉄人に
電話してみるが、今日は山に行っている様で留守。 ダイヤルキーを
開ける小技は持っているが、4桁では時間が掛かりそうなので諦めて
”暑寒別岳”に行くことにした。
R39から ”古川林道”に入るには道標が無くかなりややこしい。
今回はネットで詳しい地図を得ていたので、カーナビに出ない林道に
辿り着くことが出来たが、地図が無ければ ”古川林道”には辿り付け
なかったと思う。 で ”古川林道”に入ってみると。
”暑寒荘”は作業員2人が補修工事をしていた。 暑寒荘の内部
昨年、じっくり見学させて貰ったので今回は素通りするが、
煙突からの煙が凄く温かみを感じた。
”暑寒荘”前の駐車場は昨年7月に来た時は、悪評高き虫ががブンブン飛んでいたが、9月のこの季節にはまったく居なかった。
今日は相当出遅れてしまい、8時55分に出発する。
少し登るとフラットな道となり27分で ”一合目”に着く。
シラビソの茂る明るい登山コースは雰囲気が良い。
一旦、前方が開け、先を見てみると今日も雨が降り出しそうな曇天、
俺って北海道の天気とは相性が悪いようだ。 昨年の様に雨ばかりに
ならいだけマシな感じではあるが、納得いかねー。
登山道には勾配が殆ど無く、これだったら
MTBで走り通せそうな感じだった。
”二合目”から少し進むと”佐上台”の標識に着くが、何がある訳でも
なく、尾根の端だけの様だが、ここまではほとんどフラット道だった。
フラットな道を淡々と歩き47分にて ”二合目”に着く。
そして1時間22分にて ”四合目”に着く。 ここは少し登りがあるが
まだまだMTBで問題無し。 それにしても単調なコースが続く。
1時間03分にて ”三合目”に着くが、1時間歩いてまだ ”三合目”
なのにがっかりする。 このコースの距離の長さが伺える。
”五合目”からは登山道らくなり少し勾配が増してくるが、それでも
大した勾配は出てこない。 そして1時間57分にて”六合目”に着く。
”五合目”から ”六合目”までがえらく近かった。
合目の間隔はかなりいい加減な感じがした。
1時間43分にて ”五合目”に着く。 ここまではMTBでも問題無い
登り斜度であり、MTBで来れば下りの快適さが伺えるが、そんなこと
はしないでね。 現にMTBのタイヤ痕はまったくなかった。
ロープ場を登り切って振り返り見る。 日本海まで
見えているが薄曇りの空で冴えない景観である。
長いロープ場が現れる。 大した斜度ではなく、
ロープに頼らなくても普通に登れた。
2時間12分にて ”七合目”に着く。
正面ピークに登山道が伸びているので、この時点では
正面ピークが ”暑寒別岳”の山頂と思っていた。
”七合目”から約6分で ”滝見台”に着く。
前方のピークが ”扇風岩”だろうか?
2時間42分にて ”扇風岩”に着く。 ”滝見台”からの景観と代わり映えしないが、
前方ピークへの登山道はよりはっきり見える様になってきた。
”扇風岩”は縦走路途中の小さな岩峰で絶好の展望所、休息ポイントになっている様だ。
今日も涼しい風が吹き抜けている。
この ”シマリス”君に出会う前に北海道で初めて ”エゾリス”君を見たが、素早く逃げられてしまった。
”シマリス”は逃げることなく登山道で遊んでくれたので、可愛い姿を写真に撮ることが出来た。
後から判ったのであるが、中央の山並みの
向こう側に ”暑寒別岳”の山頂があるのだった。
真っ直ぐな長い登りが続く。 この時点では正面ピークを
山頂と信じていたので、山頂までもう直ぐだと力が入る。
”九合目”が中々現れないので見過ごしたのか、無いものと思い
始めたころ、3時間16分の地点で ”九合目”の標識が出て来た。
正面ピークへはガレ場の長いロープ場が続く。
これさえ登れば山頂だ!。 と力が入るが裏切られる。
振り返れば山が燃えていた! ”何と言う現象?
日本海を見ると増毛の上空にガスで出来た虹(?)が見えた。
こんな現象を見たのは初めてだ。
これは ”採雲”と言う虹の一種らしい。
正面ピークを登り切るとだだっ広いハイマツ帯となり、標識には山頂方向が示されていた。
付近に山頂標識が無いので、ここは山頂では無い様だ。 少し歩くと ”雨竜沼湿原”が見えた。
湿原は枯れ原となっておりお花はすっかり終わっている感じだ。
ハイマツ帯を歩き、ちょっとしたピークを目指す。
これまでは山頂に早い時間に着いて誰も居らずだったが、
今日は時間が遅過ぎて、皆、下山してしまい、これ又、誰も
居ない山頂となってしまった。
3時間41分にて ”暑寒別岳”(1,491m)に着く。
山頂からは360°の大展望、天気さえ良ければ素晴らしい景観が得られたと思う。
この季節、お花は終わり、紅葉にも早く、最悪の時期かも知れない。 よってハイカーは少ない。
”南暑寒別岳”方向を見るが、どちらのピークが ”南暑寒別岳”なのか判らない。
”雨竜沼湿原”方面を見る。
次回があるなら ”南暑寒荘”から ”雨竜沼湿原”経由で登り、”南暑寒別岳”に
登って見たい。しかし ”暑寒コース”より長いのがネックとなりそうだ。
”箸別コース”分岐に戻る。 最短は ”箸別コース”と聞いていたので
”箸別コース”から登りたかったが、登山口を探している内に”暑寒荘”
に着いてしまい、そのまま ”暑寒コース”から登ってしまった。
下山時、ハイマツ帯から当初、山頂と思って登ったピークを見る。
”扇風岩”近くに来てもまだ休息が続いている様だ。
更に近付くと逃げるが如きに去って行った。
思い違いピークに戻り、激下りコースと ”扇風岩”を見る。 天気は随分と良くなってきた。
これから8kmに近いコースを戻る。 扇風岩には先に下山した若者4人が休憩しているのが見えた。
片道8.5kmに至る長いコースではあるが、登り返しの無い緩やかに
下って行くコースなので早足、小走りで短時間で下山することが出来た。
五合目にチャリンコを置いとけば楽で楽しいコースになったと思う。
”暑寒荘”の煙突の煙を見てホッとする。 2時間50分で下山を終える。
”扇風岩”の横っ腹にアメリカのアニメに出てくる来るキャラクター
そっくりな岩があったが、そのキャラクターの名前が出てこない。
増毛温泉 ”あったまーる”はホテル風の立派な建屋だった。
途中敗退
2010年度の北海道の山遠征
09/19 09/20 09/21 09/22 09/23 09/24 09/25 09/25
樽前山 夕張岳 雌阿寒岳 斜里岳 暑寒別岳 余市岳 樽前山 風不死岳
しょかんべつだけ
”佐上台”から得られた日本海側への展望。
湿度が高いのか、見通しが悪かったのが残念だった。
ここまで下山者1人とすれ違っただけで、
誰も居ない山中なので、自分撮りをしておく。
この時点でも、まだ、前方に見える登山道の先が
”暑寒別岳”の山頂と思っていた。
”扇風岩”に戻った頃には、若者は居なくなっていた。

2024年2月10日改定